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スイッチマン通信 Vol.31「子どもにさせたくない運動」

2025/12/01

ちとせ交友会「運動能力向上・発育発達健康アドバイザー」のスイッチマンこと青山剛コーチによるコラムを掲載いたします。

スイッチマン通信 Vol.31(2025年12月)

子どもにさせたくない運動

運動能力向上・発育発達健康アドバイザーのスイッチマン青山剛です。早いものでもう12月。
インフルエンザが早いうちから流行していますが、皆さんは大丈夫でしょうか?私はまんまと11月初旬にかかりました。
 

さて、これまでこちらのコラムでよく書いているのは、未就学児や子どものうちにやっておいて欲しい運動についてですが、今回は逆に「させたくない運動」を話したいと思います。
 

まずその一つは「長い距離のランニング」です。未就学児から小学生低学年のうちは、本当に避けて欲しい運動です。
 

よくお父さんかお母さんと硬い路面の道路を、小さい子が一緒に走っているのを見かけます。身体の骨や腱などが未発達な時期に硬い路面の上を長く走ると、その成長を逆に妨げる可能性ばかりか、怪我の危険性もあります。
 

それは特に着地の衝撃からです。ランニングは体重の3〜5倍の着地衝撃が足にかかりますから、子どもが長い距離を走るのは大変危険です。足の裏、特にかかとへの適度な衝撃は身長を伸ばすのには有効とされていますが、それはその場ジャンプ等や遊びで走り回るくらいで十分です。また同じ動きを繰り返す長い距離のランニングは、この時期は身体の使い方の多様性化を妨げる原因にもなります。
 

私が考える具体的な子どもが行っても良いランニングの距離(連続走)は、未就学児は500m未満です。小学生は分かりやすく1年生なら1キロ、2年生なら2キロと学年の数字がMAXな距離です。でも本当はそんな連続走も要らないとも思っています。走ったり遊んだりして、動き回った結果がそれくらいの距離で十分でしょう。
 

そしてもし走らせるのなら、硬いアスファルトなどの路面ではなく、土や芝生などの不整地がお勧めです。着地の衝撃も和らぎ、少し凸凹している方が色々な刺激も入ります。
 

これからの時期、親御さん自身が参加するマラソン大会へ向けたランニング練習にお子さんを付き合わせたくなるかと思いますが、それはやめておいて下さい(笑)もし付き合わせるなら、お子さんは自転車が良いかな(安全な土手などで)。

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